編 : 石川九楊
2003
二玄社
明治の政治家にして書家でもあった副島種臣(号:蒼海)の書の作品集。「春日其四句」などは、まるでジョアン・ミロの抽象絵画のよう。これがミロの生まれる10年も前 (明治16年 [1883年] 頃) 、しかも大臣まで務めた政治家の作品 とはとても思えません。これほどの才能ながら「明治三筆」に含まれないのが不思議です。副島種臣についての関連書籍はとても少なく、作品集と呼べるような本は数冊しかありません。この本が一番詳しくて良い本なのですが、残念ながら絶版。
【春日其四句】
劉 柳縦色烟野
種 春花天霞富
臣
【歸雲飛雨】
滄 雨飛雲歸
海
老
人
種
臣
作 : トミー・ウンゲラー
訳 : ウエザヒル翻訳委員会
1966
ウエザヒル出版社
以前紹介した「
いるいるおばけがすんでいる」と同じくウエザヒル出版社の翻訳絵本。原作はTomi Ungererの「Emile / 1960年」で、「エミールくんがんばる」という邦題で今江祥智の翻訳により文化出版局から今も出版されています。タコのエミールと、サモ船長 (文化出版局版ではサモファ船長) のお話。
ウエザヒルの翻訳絵本のシリーズには、1冊ごとに「MOTHER'S BOOK」という冊子が付いています。英語版の原文とその直訳が掲載されていて、日本語に翻訳する際、日本の子供達に理解できるように、どこをどう言い換えたのかも詳しく載っていて興味深いです。
絵 : ルドルフ・ルケス
文 : イルジ・テイネル
1966
岩崎書店
Rudolf Lukes作の、しかけ絵本の翻訳版。泳ぎの苦手なシロクマの子のお話。ページを開くと、しろくま、タコ、クジラ、アザラシなどのイラストがスライドして動きます。「ちえのつくとびだすえほん」シリーズの一冊。
絵 : ロジャンコフスキー
文 : リダ
訳 : いしいももこ・おおむらゆりこ
1964
福音館書店
絵:Feodor Rojankovsky (Rojan) / 文:Lida Faucher による「FROUX LE LIEVRE (ALBUMS DU PERE CASTOR) 1935年 / フランス」を、石井桃子・大村百合子 (現:山脇百合子) が翻訳した絵本。生き物の生態をベースとした、2匹の野ウサギたちの物語。世界傑作絵本シリーズ21。
手元に1935年発行のオリジナルの初版があったので印刷の違いを比べてみました。初版と翻訳版ではここまで違います。
絵 : 由良玲吉
文 : 平塚武二
1950
新潮社
インダストリアルデザイナーの由良玲吉が絵を描いた絵本。普段見ることの出来ない建物の断面や機械の内部、海の底などを紹介する絵本。世界の絵本 大型版 (8)。